食育活動
日本製鉄瀬戸内硬式野球部 選手への栄養サポート
2024年5月より、姫路市内にある、日本製鉄瀬戸内硬式野球部の選手の栄養サポートに入らせて頂いています。毎月の体組成測定や写真による食事調査、選手の食習慣?生活習慣アンケートなどの結果データに基づいて、除脂肪体重の増加や疲労回復のための食事を、選手ごとにアドバイスしています。5月からの約半年間で、全体としても、また、個人としても良い結果が得られ始めています。現在は、オフシーズンの体づくりに向けたサポートに移行しています。
偶然にも、NHKの朝ドラ「おむすび」では、橋本環奈さん演じる栄養士(米田 結)が、硬式野球部の栄養サポートを行っています。このドラマをきっかけに、スポーツ栄養や、アスリートの食事を支える栄養士、管理栄養士という職業への関心が高まることを願っています。
*研究室の学部生が作成した教材。クリックすると画像が大きくなります。
ウランバートル: 乳幼児期から始める虫歯予防のための食育(2019年開始!)
(現在活動を休止中)
岡崎好秀先生(国立モンゴル医科大学歯学部客員教授、岡山大学病院スペシャルニーズ歯科センター診療講師)は、25年前からモンゴル国で歯科保健活動を行っておられる歯科医師です(写真)。モンゴルでは都市化や近代化の波を受けて、首都のウランバートルでは「車社会?屋内労働」「遊牧民時代の脂質の多い食事」「甘い飲み物とお菓子の洪水」による運動不足と過食のために、おとなでは肥満や生活習慣病が、子どもでは低年齢から発症する重度の虫歯(4歳児の約9割)が大変な健康問題となっており予防が急務です。岡崎先生が行われている齲蝕予防活動や人材育成のお手伝いを食や栄養の面からできないでしょうかと希望し、同行させて頂けることになりました。4月に現地調査、9月には幼稚園等での食育のために、4年生2名と訪問しました。こちらの記事をご覧ください。(論文へのリンク)
フィリピン共和国:小学校における食育授業
研究室の卒業生、高木絢加さんがフィリピン共和国のJICA隊員だったご縁で、現地の小学校で食育授業を行わせて頂くことができました。2018年3月に挨拶(教員)、6月に卒業研究生3名と現地調査に行き、多量の米飯を少量の塩辛いおかずと一緒に食べる偏った食生活であることや、野菜の食べ方が非常に少ないことなどがわかりました。そこで、国のK to 12カリキュラムとの整合性もみながら、2年生には「バランスの良い食事」、3年生には「野菜摂取」をテーマとした食の授業を行いました。事前に、学生自らが市の教育省や小学校でプレゼンし、自分達のやりたいことを伝えトップの許可を頂く所からのスタートでした。そして帰国後は、英語での指導案と教材づくり、授業に向けたトレーニングと評価表づくりなどであっという間に9月を迎えました。本番では、楽しい導入、大切な知識は体を動かしながら覚えるなど、児童の記憶に残る授業が出来たと考えています。作成した教材は、後々使って頂けるように小学校に寄付しました。6月には大阪地震当日、9月には台風で関空が水浸しになった直後の出国でしたが、現地の学校関係者やJICA隊員の方々、バビタハウスの杉山明子様など、たくさんの方々の心温まるご支援のお蔭でやり遂げることができました。学生達にとっても一生忘れられない貴重な経験になったことでしょう。
論文へのリンク