2024.09.02 | 人材育成中高生向け
実施者:工学研究科 准教授 遊佐真一
2024年8月24日(土)
姫路工学キャンパス
受講対象者:中学生?高校生
参加者数:11名
午前中に挨拶、オリエンテーション後、演示実験を交えて界面活性剤と高分子について講義、午後から実験室で、受講者に白衣に保護メガネの着用の上、受講者1名につき約1名の研究室の学生がサポートしながら、ひも状ミセル作製の実験を行い、作製したひも状ミセルはお土産としてスクリュー管に入れて持ち帰ってもらいました。懇親会タイムでは、研究室の学生から研究の内容や理系をめざした理由などをスピーチしてもらい、受講者にとって、将来の進路決定に役立てるのではと期待されました。その後、受講者は界面重縮合の実験を熱心に行い、終了後、未来博士号の授与式を行いました。
受講者アンケートから「高分子ミセルががんの薬剤として、副作用をおさえるためのものとして使えるのだと驚きました」「高校の生物や化学で学習した知識に繋がる授業の内容もあり、興味深くお話しを拝聴しました。新しい実験のナイロン作りも、なかなか一筋縄ではいきませんでしたが楽しかったです」「学生さんも先生もとても親切でうれしかったです。本日は貴重な体験をありがとうございました」と、受講者全員から「とてもおもしろかった」「おもしろかった」との感想でした。
当初、定員20名の満員でしたが、キャンセルで当日参加が11名となったのが今後の課題です。今回、高分子および界面活性剤の性質などを実験を通して体験し、普段の生活の中での高分子や界面活性剤の役割等について意識し、何気ない日常的な生活の中にも化学が浸透し、便利に生活できることを理解し、より一層化学に対する興味を深める機会をもうけ、工学研究に対する意識啓発を図れました。